毎日使用するバッグや、買い物に行く時のエコバッグ。どんなものを使用していますか?今回は、製品の寿命が尽きた後に土に還るバッグ(エコバッグ)を紹介していきます。
Contents
土に還るバッグとは?
Photo by Mel Poole on Unsplash
通常、バッグの種類にもよりますが、合皮(合成皮革)やナイロンなどプラスチックがその原料として使用されている物も多く見受けられます。プラスチックの素材ならではの良さもありますが、バッグの使用後を考えると、環境負荷の観点から天然素材や生分解性プラスチックでできたバッグを選ぶという選択肢もあります。
欧米などでは動物愛護の観点から本革の使用に反対する声も出ているため合皮が多く使用されていたりもします。リユース・リサイクルなどを経てどうしても商品の寿命が尽きた後は、焼却処分をされます。綿やシルクなど自然素材に関してはその後、地中で分解され二酸化炭素や水に分解されていきます。しかし、プラスチックは一般的には分解されずに半永久的に地球に存在し続けます。
なお、プラスチック燃焼時の有害物質の有無については、近年焼却条件の整備等により大幅に改善されてはいるものの、ポリ塩化ビニル等ダイオキシンが発生するものもあります。
下記で紹介する土に還るバッグは、生分解性プラスチックや天然素材を使用したものです。
土に還るバッグを出しているブランド
実際に土に還るバッグを出しているブランドを紹介していきます。
knaplus(クナプラス)
引用:https://knaplus.com/products/tate-pleats-l.html
まず紹介するのは、プリーツ状になっているこちらのエコバッグ。繊維産業が盛んな福井県にある織物会社さんが始めたそうです。使っている素材はポリ乳酸(PLA)と呼ばれるもの。ポリ乳酸は、生分解性プラスチックとしてはよく聞く素材で、植物由来の糖やデンプンを原料として作られています。
しかし、熱や湿度に弱く高温多湿な場所に置くと分解が進んでしまう恐れもあるので、取り扱いには注意が必要です。ヘビーユーザーの方で使用目安は1年ほどだそうです。
サイズはmini、S、Lと3種類展開しており、色は日本の伝統色をモチーフとして10種類以上あります。価格は、Sサイズで約3300円ほどと決して安くはない値段ですが、糸もタグもすべて分解されていくそうなので一度試してみるのは面白そうですね。
購入はkna plusさんのサイト で可能です。
FREITAG(フライターグ)
引用:https://www.freitag.ch/ja/leavenothingbehind
シートベルトやタイヤ、トラックの帆などをアップサイクルし、バッグとして販売しているFREITAG(フライターグ)というブランドをご存知でしょうか?下記バッグは筆者もLOFTのバッグ売り場や、街中で使用している方を見たことがあるので知っている方も多いと思います。
引用:https://www.freitag.ch/ja/f17?productID=927315
そんなフライターグが出している土に還るバッグは、F-ABRICという自社開発した素材を使用しています。F-ABRICは、麻やリネンなど自然由来の繊維のみを使用しています。また、原料や製造はすべて本社の2500キロ圏内で行われており、移動が少なくなる分、事業活動に伴う二酸化炭素の排出も抑えています。
トラックの帆から作られたショルダーストラップをつければ背負えるバッグにもなり、両手を開けておきたい人にも便利です。
問い合わせたところ、現在F-ABRICのバッグは残念ながら販売を終了してしまったようです…。F-ABRICを使用した洋服は取り扱っているので興味のある方は公式サイト へ。
おしゃれもエコも楽しもう
今回紹介した以外にも、かごバッグやコットンバッグ等、天然素材のみで作られたバッグは土に還るバッグと言えます。おしゃれなバッグだけれど、実は環境に優しいもの。おしゃれとエコも両立させて楽しみましょう。
洋服選びも、エシカルに [PR]
CO+(コープラス)は、「100年先も美しいものづくりを、共に」をコンセプトに人や環境に優しいものづくりに取り組むアパレルブランドです。
GOTS認証(オーガニックテキスタイルの世界的な基準)を取得したオーガニックコットンTシャツは、太めの襟とドロップショルダーで1枚でこなれ感が出ます。着心地もサラッとしているので夏にぴったりです。
テンセル™リヨセルを使用したノースリーブは、従来のリヨセルと比較して約50%の温室効果ガス削減効果が見込まれ、トロンとした落ち感が特徴です。
生産をしているインドの工場の紹介や、素材の説明をサイトに載せるなど、透明性のあるものづくりを目指しているブランドです。ぜひ見てみてください。