ライフスタイル

日常でできる脱プラ・プラスチックフリーの方法6選!

最近耳にすることも多くなった「プラスチックフリー」や「脱プラ」という言葉。このような、プラスチックの使用を削減しようという流れは世界的にも盛んになっています。

マイバッグやマイボトルの持参など日常生活で始めやすい脱プラは、実行している人も多いかもしれません。もう一歩踏み込んで、それ以外に日常生活でできることはあるのでしょうか?

今回は、マイボトルやマイバッグの他に、日常生活で始められる脱プラをご紹介します。

そもそも、プラスチックの何が問題?

その前に、まずはそもそもプラスチック使用の何が問題なのか?について説明していきます。

海洋プラスチック問題

Image by Sergei Tokmakov from Pixabay 

「海洋プラスチック」や「マイクロプラスチック」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

ネットやテレビなどで、海岸に押し寄せるゴミの山を見たことがある方もいるのではないでしょうか?海洋プラスチックとは、街にポイ捨てされたゴミなどが排水溝や河川などを通って海に出てしまうことによって発生します。プラスチックは石油を原料として作られた素材なので自然分解されることはなく、海に放流されたプラスチックゴミは、半永久的に海をさまよいます。

それにより、海に漂うビニール袋などを誤って食べてしまうウミガメや海鳥が多く、海洋の生態系が崩れる懸念が示されています。

また、海を漂うプラスチックは、波にもまれ段々と劣化し細かく剥がれていきます。そうして最終的に5mm以下の大きさになったプラスチックをマイクロプラスチックと呼びます。

マイクロプラスチックは、プランクトンや魚介類の体内に入り、海洋の生態系に影響を及ぼします。また、その魚介類を摂取することで、私達人間の体内にもマイクロプラスチックが蓄積していきます。マイクロプラスチックの蓄積による人体への影響は、現時点では詳しく解明されていません。

このままでは、2050年には、海の中のプラスチックの量が魚の量を上回るとも言われています。

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リサイクル問題

リサイクルの図Photo by Марьян Блан | @marjanblan on Unsplash

でも、プラスチックはリサイクルされているから問題ないのでは?そう思う方もいるかもしれません。ところが、環境省によると、日本のプラスチックのリサイクル率は24.8%だそうです。思ったよりも少ないですね。ちなみにプラスチックのリサイクル率は、世界的に見てもたったの9%だといいます。

一説では、日本のリサイクル率は約80%とされていることもありますが、その数字には約57%の熱回収も含まれています。熱回収とは、プラスチックを焼却した際に発生する熱エネルギーを利用しているのみで、海外の基準ではこれはリサイクル率には含まれていません。

つまり、回収されたプラスチックの7〜8割ほどが焼却されているというのが現状です。また、プラスチックの回収・運搬・焼却の工程にはコストも高くつき、それが私達の税金で賄われています。

このままプラスチックを大量に使い続けるべきかどうかは真剣に考えてみてもも良さそうです。日本の一人あたりのプラスチック容器包装の消費量はアメリカについで世界第2位となっています。

日常でできる脱プラ

それでは、プラスチックの使用をへらすために、私達が身近な生活の中でできることはどんなことがあるでしょうか?エコバッグやマイボトルはすでに実践されている方が多いと思うのでそれ以外の方法について書いていきます。

マイストローを使う

竹ストロー

Photo by Louis Hansel @shotsoflouis on Unsplash

コーヒーチェーン大手スターバックスがプラスチックストローの廃止を決めるなど、話題となっているプラスチックストロー。スターバックスでは、年間10億本もの使い捨てストローが消費されていたと言います。プラスチックストローは大量に使用されており、小さく軽いことからゴミ収集の際に隙間から落ちてしまい正しい処理ルートに乗らないことも多いそうです。結果として、排水溝や河川を通って海に流れ出て海洋プラスチックとして海をさまようことになってしまいます。最近では、ウミガメの鼻にプラスチックストローが刺さってしまっている動画が話題を呼びました。

そこで、最近では紙ストローを採用するお店が増えてきています。しかし、紙ストローもゴミにはなってしまうし、まだまだ自分の住んでいる地域周辺ではプラスチックストローが使用されているところも多い…そんなときには、自分用のストローを持ち歩くのがおすすめです。

竹・ステンレス・ガラス・シリコンの他、米粉でできたものなど様々なストローが出ています。ストローを洗浄するブラシも販売されています。筆者は、アルミ製のものを使っているのですが、歯に金属がカチカチと当たるのが少し気になるところです…。ぜひ自分にあったストローを探してみてください。

ビニール傘ではなくマイ傘を使う

傘を持つ女性Photo by Edu Lauton on Unsplash

突然の雨で仕方なくビニール傘を購入する。誰もが経験したことのあることだと思います。最近でこそ、レンタル傘が普及し始めましたが、まだまだ使い勝手が追いついていないのではないでしょうか。

ビニール傘の消費量は年間で推計6500万本と言われており、そのうちの多くが廃棄されてしまいます。また、ビニール傘は、接着剤がついていたりとプラスチックとそうでない部分の分別が難しく、リサイクルをしてもコストばかりがかさんでしまう状況です。

自分の傘を持ち歩きビニール傘の購入を控えることも、日常で気軽に始められる立派な脱プラです。少し良い傘を買うなどお気に入りの傘を持つようにすると、この習慣も身につきそうですね。

ミツロウラップを使う

蜜蝋ラップ

料理をする人であれば欠かせないのが、食品サランラップ。ただ、使用する頻度が高いがゆえにゴミになる量も多くなってしまいます。

ラップは、リサイクルが難しいため埋め立て処分になってしまうことが多いといいます。しかし、ラップ自体は、ポリ塩化ビニルなどを原料として作られているため地中の中で自然には分解されずに半永久的に地中に残り環境負荷が高くなってしまいます。

そこで使いたいのは、洗って何度も使えるミツロウラップ。みつろうとは、ミツバチの腹部から分泌されるロウで、蜂の巣を構成するものです。はちみつをとった後、蜂の巣からロウを精製します。それを布に染み込ませて作られたのがミツロウラップです。

オーガニックコットンを使用したものも多く、可愛い柄もたくさんあるので、使用するのが楽しくなります。

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量り売りの洗剤を使う

ecostoreの量り売りecostoreさんより引用

洗濯用洗剤やシャンプー、ボディーソープなどは、プラスチックのボトル容器の削減のための詰め替えが主流になっています。しかし、その詰替え用でさえもプラスチックの入れ物に入っているのが現実。

さらにもう一歩進んでプラスチックを減らしたい方におすすめなのが、量り売り(Bulk Shop)。あまり身近で見たことはないかもしれませんが、洗濯用洗剤や食器用洗剤からナッツやはちみつ、お酒など食用品まで探してみると意外とお店があります。

ぜひお近くに量り売りショップがあるかどうか検索してみてくださいね。

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マイクロビーズが含まれていない製品を使う

歯磨き粉Image by Bruno /Germany from Pixabay

上記で説明したマイクロプラスチックの一種がマイクロビーズ。プラスチックが劣化していきできたマイクロプラスチックではなく、肌の角質や汚れを除去するために製造されたもので、歯磨き粉や洗顔料などにスクラブ剤として添加してあります。

つまり、このマイクロビーズが入った製品を使っていると、家庭の洗面所から排水処理施設に行きますが小さすぎて処理されずにそのまま海へ流されてしまいます。

マイクロビーズの入っていない化粧品を選ぶことにより、プラスチック問題の一つであるマイクロプラスチックを減らすことができます。その情報は商品の成分表を見ます。ポリエチレン末・高融点ポリエチレン末などと書いてあればマイクロビーズが含まれています。

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天然素材の物を使う

天然素材のバッグ普段身につける洋服などの素材を気にする人は多くはないかもしれません。洋服についているタグを見ると多くの洋服に、合成繊維が使われています。

ただしこの合成繊維は、洗濯をすると無数のマイクロプラスチックが発生することがわかっています。また、寿命を過ぎ埋め立てられた合成繊維の多くが、地中の中では分解されず半永久的に留まることになります。

自分のクローゼットにある洋服や小物を、天然素材の物に揃えるというのも脱プラへの一歩。洋服や小物は、いつかは寿命が来ます。その時に、天然素材でできたものであれば、土の中で生分解されていくので、地球に戻っていきます。

まとめ

今回は、日常でできる脱プラの方法について書いてきました。実践できそうなものはありましたか?一気に変えるのは大変なので、少しずつできるところから楽しんでやっていけるといいですね。

 

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