市販のサランラップを使用する度に小さな罪悪感を抱いているそこのあなた。かくいう筆者も、そんな罪悪感を感じている一人でした。
そこで使い始めたのがミツロウラップ。今までのサランラップ使用をゼロにすることはまだできていませんが、使う頻度は大分削減されました。今回は、多くの人が使用している食品用サランラップの問題点やミツロウラップのメリット・デメリット・使い方についてまとめていきたいと思います。
ミツロウラップとは?
ミツロウ(蜜蝋)ラップ、名前からしてきっと蜜と蝋でできてて、なんとなくベタベタしそうなイメージが浮かんでくると思います。実物は、こんな感じです。触るとぺたぺたしています。
ミツロウラップの原料は、蜜蝋と布、に加えて、天然樹脂、ホホバオイル等が使われています。
蜜蝋というのは、ミツバチのお腹から分泌されるロウで、蜂の巣の構成要素となります。はちみつをとった後の蜂の巣からロウを精製します。蜜蝋の主成分はワックスエステルで、保湿効果も高いことからスキンケア用品等にも使われています。また、蜜蝋は抗菌性を持ちます。
天然樹脂は樹木から取れるもので、ミツロウラップの粘着性を高めるために使用されます。ホホバオイルとは、ホホバと呼ばれる植物の種子からとった油で、抗菌性と抗真菌性を持っています。
布は、ブランドにもよりますがオーガニック認証を得ている等オーガニックコットンを使用しているところが多いです。そういったブランドのものは、すべて天然由来の物でできているため、製品の寿命が来た後は土に還すことで廃棄するゴミはゼロになります。一方で、食品用ラップはどうかというと、焼却して埋め立てられた後も地中で分解されずに半永久的に地球に残ってしまうので、地球環境にとっても負荷が高いのです。

食品用ラップの問題点

さて、ここで家庭や飲食店で使用される食品用ラップの問題点について見ていきます。
食品用ラップの問題点は、リサイクルが難しいというところにあります。なぜなら、ラップは薄く柔らかいため、処理を行う機械に絡まってしまうことがあるからです。また、汚れのついているラップが混入していると、作業の非効率化につながります。そのため、環境省からも、汚れを洗浄するのが難しいラップは燃えるゴミとして排出するよう示されています。
しかし、ラップは油ものにかぶせたりすることが多く、洗浄して汚れを落とすのが難しいことが多いのではないでしょうか?つまり、多くの人は食品用ラップを燃えるゴミで出しているのが現状です。自治体にもよりますが、そもそも汚れていても汚れていなくてもラップは燃えるゴミとして出すよう指導している自治体も多く存在します。
そうなると、多くのラップは燃えるゴミとして焼却され埋立処分場へ運ばれることになります。ここからは、ラップ以外のゴミにも共通する問題ですが、焼却する際の二酸化炭素(CO2)排出による地球温暖化、そして限りのある埋立処分場を使用していくことに繋がります。
環境省によると、現存する埋立処分場が一杯になるまでの期間を示す残余年数は、平成28年度末時点で後20年ほどとなっています。まさに、最近よく聞く「ゼロウェイスト」の概念に繋がりますが、今後私達はゴミ自体を減らしていく必要があります。
ミツロウラップのメリット
Image by Joke vander Leij from Pixabay
そんな状況の中で、ミツロウラップを使うことのメリットの一つは、まさにゴミの削減につながるという点です。上述したように、通常の食品用ラップは使い捨てなので多くのラップがゴミとして排出されます。一方で、ミツロウラップは洗って何度でも使えるので排出するゴミの量は減少します。また、ミツロウラップの寿命が来た場合は、100%生分解のものが多いので、コンポストに入れるなど、焼却処分するゴミにすることなく廃棄できます。
メリットの2つ目は、ミツロウラップは可愛い柄が多く使う度に少し気分が良くなるという点です。(少なくとも、筆者はそう感じています。)外国の柄の生地を使用したものや、草木染めの生地を使用したものなど、種類も様々なので自分のお気に入りのものを揃えるのがおすすめです。
ミツロウラップのデメリット
Photo by Buenosia Carol from Pexels
一方で、デメリットもあります。ミツロウラップは、熱に弱く溶けやすいです。
それゆえ、残り物のおかずにラップをして、そのまま冷蔵庫で保存し、食べるときは電子レンジでそのまま温めるという通常の食品用ラップでよくやることができません。温めたい際は、何度も使えるシリコンの蓋を使用するなどするといいですね。
またお湯や熱湯で洗浄することができないので、生肉や魚、油分を含んでいるものへの使用はおすすめしません。
これらのデメリットによって、今使っているすべてのラップをミツロウラップに移行することは難しいと思います。筆者も未だに食品用ラップとミツロウラップの併用をしていますが、食品用ラップをゴミで出す量はかなり減りました。
ミツロウラップの使い方
ここからは、ミツロウラップの使い方を紹介していきます。例えば、下の写真のように、使いかけの野菜を包むことができます。

野菜を包むように折っていきます。手の体温で、包みたい形状にフィットしてくれます。
包めました。他にも、おかずの残りをお皿に乗せて、その上から被せるようにして使います。

もちろん、お皿の形にもフィットするので安心。

ちなみに、ミツロウラップで包んだものは冷凍庫に入れるのはおすすめされていません。ミツロウラップは寿命が大体1〜2年ですが、冷凍庫に入れることで劣化が早まってしまいます。

使用後は、水洗いをします。汚れがついてしまった場合は、洗剤も使って洗っています。ミツロウラップは熱に弱いのでお湯での洗浄はNGとなっています。

私は、このようにキッチンに洗濯バサミをかけておいてそこに吊るして乾かしています。直射日光に当たらないように、自然乾燥をします。乾いたら、また使用します。
まとめ
今回は、食品用ラップの替わりとなるミツロウラップについてまとめてきました。食品用ラップはリサイクルが難しく、焼却処分されてしまうことが多いのです。地球環境に負荷をかけないエコな生活の一歩としてミツロウラップを始めてみてはいかがでしょうか?
- 環境省(2009)プラスチック製容器包装分別収集の手引き
- 環境省(2018)一般廃棄物の排出及び処理状況等(平成28年度)について