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シャンプーもプラスチックフリーに。エコなブランド6選

シャンプーバーで泡立てた泡

毎日使用するシャンプー。使い終わるとドラッグストアやオンラインストアで詰替え用のシャンプーを購入する。そんな方が多いのではないでしょうか?詰替えがエコのように謳われていますが、依然としてプラスチックのゴミが出るのには変わりありません。そんな状況にもやもやしている方に向けて、今回はシャンプーバーについてまとめていきます。あなたのお気に入りを見つけてみませんか?

プラスチックに入った詰替え用シャンプー

ボトル容器に入ったシャンプーImage by Huyền Lương Ngọc from Pixabay 

後述するブランド、Etique(エティーク)の調べによると、毎年800億ものシャンプーやコンディショナーのボトルがゴミになっているといいます。

プラスチックはリサイクルされるものという認識も強いかもしれませんが、世界で見るとリサイクル率はとても低くなんと約9%しかありません。つまり、きっちりと分別してリサイクル容器として出したつもりでも、その多くは焼却されて処分されているのが現実です。

だからこそ、リユースやリサイクルだけではなく、そもそものゴミを減らしていくリデュースが重要です。そんなプラスチックゴミを減らせるのが、シャンプーバーと呼ばれるものです。

シャンプーバーとは?

シャンプーバー(固形石鹸)Photo by Tabitha Mort from Pexels

シャンプーバーと言われたらなんだろう?と思いますが、日本語で言うと、固形石鹸です。固形石鹸と言われると、なんだか古臭いイメージが浮かびませんか?ところが、最近ではおしゃれな物が充実しており、実は海外セレブの間でも人気なのです。

でも、シャンプーバーって本当に汚れがしっかり出るんだろうか?泡立ちはどうなんだろう?気になりますよね。以下にメリットとデメリットをまとめてみましたので参考にしてみてください。

シャンプーバーのメリット

シャンプーバーのメリットの1つ目は、実は無添加のものが多く肌や環境に優しいということ。従来の多くのシャンプーは、アルコールや合成香料等様々な添加物が入っており、頭皮に刺激を与えてしまうものも多いです。一方、シャンプーバーは、すべて植物由来の原料を使用している物が多く肌にも優しいのです。

メリットの2つ目は、旅のお供としても優秀だという点です。筆者もよく出張に行きますが、液体のシャンプーを持ち歩く際は結構気を使ってパッキングをします。中身が漏れてしまったら悲惨ですからね…。しかし、シャンプーバーであれば液体ではないので漏れる心配もありませんし、機内持ち込みの制限等を気にせずに持っていけます。

メリットの3つ目は、お財布にも優しいという点です。この点は物によりますが、例えばEthiqueのシャンプーバーは、一つで350mlのシャンプー3個分と言われています。もちろん、使用条件や個人の使用量にも左右されるので一概には言えませんが。

一方でシャンプーバーのデメリットは何があるのでしょうか?

シャンプーバーのデメリット

デメリットとしては、髪の毛がキシキシになってしまうという点があります。私達の髪の毛は、弱酸性でキューティクルが閉じ、アルカリ性でキューティクルが開くようになっています。シャンプーバーは、アルカリ性のものが多いため洗った後にキューティクルが開いてしまいます。シャンプーバーを使う時には、髪の毛がキシキシにならないように弱酸性のリンスをつける必要があります。

シャンプーバーでの洗い方

上の動画は、Ethiqueというシャンプーバーのブランドが出しているものです。この動画では出ていませんが、シャンプーバーを髪に付ける前に、よくブラッシングをしてホコリや汚れを浮かせることも重要です。その後、お湯で頭皮や髪の毛をよく濡らし洗い流します。

シャンプーバーを濡らしてから頭皮にこすりつけるようにつけ、それを泡立てます。つけすぎないように注意してください。その後しっかり洗い流します。

おすすめのシャンプーバーブランド

続いては、そんなシャンプーバーのブランドを紹介していきたいと思います。

Ethique(エティーク)

ethiqueのシャンプーバー引用:https://ethique.com/products/heali-kiwi-shampoo-for-dandruff-or-scalp-problems

Ethique(エティーク)は、「#giveupthebottle(ボトルを諦めよう)」をミッションとして掲げているニュージーランド発のブランドです。ブリトニー・スピアーズなどの著名人も熱烈なファンだといいます。

シャンプーバーは、乾燥、オイリー、ふけなど髪のタイプや悩みに合わせて様々な種類が用意してあります。110gで15USD=日本円で約1600円で(2020/04/21現在)、なんと一つで350mlのシャンプー3個分の役目を果たします。

100%植物由来の原料のみを使用し、動物実験されたものを使用しない、パッケージなどにも一切プラスチックを使用しない、熱帯雨林減少の最大の原因とされているパーム油を使用しない、など地球環境への配慮が徹底されています。

 

Savon Stories(サボンストーリーズ)

savon storiesのシャンプーバー引用:https://savonstories.com/15-dry-hair-coconut-milk-shampoo-bar.html

Savon Stories(サボンストーリーズ)はフランス発の、すべてハンドメイド・オーガニックで作られたスキンケアブランドです。

原料にはすべて、有機栽培された食物や植物が使用されており、パーム油を使用せず、動物実験されたものを使わないとしています。シャンプーバーの種類は、ココナッツミルク・モロッコで産出されるガスールという粘土やアルガンオイルを使用した2タイプが販売されています。

日本のサイトでは取り扱いがなく、イギリスのオーガニック関連のサイト で購入が可能ですが、すべて英語になっています。シャンプーバーは110gで€10ですが、€40以上の注文で送料は無料になります。

Dr.Bronner’s(ドクターブロナー)

ドクターブロナーのシャンプーバー引用:https://www.drbronner.jp/column/life-style/life-style05/

Dr.Bronner’s(ドクターブロナー)は、1858年から続くアメリカカリフォルニア発のブランドです。世界中から集めたオーガニック原料のみを使用して製品づくりをしており、合成界面活性剤、合成着色料等は一切使っていません。ただ、こちらのブランドは他のブランドでは使用されていないパーム油を使用しています。

シャンプーバーの梱包はプラスチックフリーで、同ブランドの液体シャンプーのボトルは100%リサイクルプラスチックを利用しています。シャンプーバーは全部で11種類あり、これ1本で、顔・髪・体のすべてを洗うことができます。

オンラインショップ では、140gで1210円で販売されています(2020/04/21現在)。また、amazonでも多くの方に購入されているのでそちらのレビューを参考にしてみても良いかもしれません。

 

LUSH(ラッシュ)

LUSHのシャンプーバーが梱包されているところ

引用:https://jn.lush.com/products/shampoo-bars/new

続いては、おなじみのLUSH(ラッシュ)のシャンプーバーです。ラッシュは、創立以来一貫して動物実験に反対の姿勢を示しているブランドで、動物実験をしていない取引先からのみ原材料を仕入れています。

また、オンラインで購入する際も梱包をせずに送ることでプラスチック減らしています。10種類以上の様々な香りが用意されており、それぞれ値段が少しずつ異なりますが、大体55gで1100円ほどです。他のブランドと比較すると少し割高かもしれませんね。

また、ラッシュは独自の界面活性剤の開発を行っていますが、成分表を見ると現段階ではシャンプーバーには生分解されない合成界面活性剤(SLS又はラウリル硫酸ナトリウム)が使用されています。詳細はこちらから

 

J.R. Liggett’s(ジェイアール リジェッツ)

ジェイアールリジェッツのシャンプーバー引用:https://jrliggett.com/shop/bar-shampoo/mini-shampoo-bars/mini-traveler-pack/

J.R. Liggett’s(ジェイアール リジェッツ)は、ニューイングランドでの伝統的な製法によって作られたシャンプーバーを販売しています。100%天然由来の口にしても問題のない原料を使用する、パッケージは再生紙を利用する、遺伝子組換え作物を使用しないなど地球や人に優しいブランドです。

以前はパーム油を使用していましたが、パーム油が引き起こす問題を受けて2018年より、使用を中止しています。シャンプーバーは、約100gで1150円ほどでAmazonで販売されています。(2020/04/21現在)

アレッポの石鹸職人から

アレッポの石鹸

アレッポとは、シリア北部にある都市の名前です。元々、商業都市でありオリーブオイルがよく育つ土地であったことからオリーブオイルを原料とした石鹸作りが栄えました。しかし、2011年より紛争の影響で多くの石鹸工場が破壊されてしまいました。その中でも、トルコに逃げ製造を再開したメーカーから仕入れているのが、このアレッポの石鹸職人から、という石鹸です。

1000年前から続く伝統的な製法で作っており、合成界面活性剤や防腐剤、人工香料などは一切使用していません。またパーム油も使用していません。パッケージは薄いラップで包まれているので厳密なプラスチックフリーではないという点は注意が必要です。

こちらは、Amazonで購入でき200g×2個入で1100円と他のブランドと比較してコスパが良いですね。

 

まとめ

今回は、プラスチックフリー生活におすすめなシャンプーバーについてまとめてきました。香りや泡立ち、ブランドの取り組みなど少しずつ異なるので自分に合ったものを見つけられるのがいいですね。